極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「さすがだな、素晴らしい……。それだけの力だ、君が望めば大陸中の国を束ね、永劫語り継がれる千年国家を築くことすら可能かもね。どうだい?」
「……興味ないわ」

 私はかろうじてそう答えることしかできない。あれだけの攻撃で追い詰められないなんて……。
 城の上部を崩壊から守ったのだろう……。生き残った数枚のページを本に戻すと、メナはベセルをぽんと叩いた。封印の氷はもう後半分もない。

「これが破壊されたら、私の目的が潰えてしまうところだった。少し、遠くへ行ってもらうとするかな」

 次の瞬間パッと黒いフラスコのようなそれはどこかに消え。
 ルイーゼ様の隣に降り立った私は魔女帝を柱の陰に隠し、再びメナと対峙する。

「ルイーゼ様、もう一度……」

 私はそう言おうとして、足元に蹲った彼女の様子に気付いた。
 ルイーゼ様の聖力が……尽きかけてる?
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