極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 私の指示に従い、ラエル兄さんとアルベール様が素早くルイーゼ様と魔女帝を抱えて動く。

 その間にも、頁は私たちを包囲するように、周囲を旋回しながら距離を狭めてくる。

「聖王国中に開いた魔物の出入り口から吸い取った虚無の力。虚無の在処を目覚めさせるためにかなり使ってしまったが、残りは全部、君たちにくれてやる! さあ、私の心を波立たせぬよう、もうこの世から消え去ってくれ!」

 虚無の奔流が、私たちを押し潰そうと迫る。
 私は復活した聖力のありったけでバリアを張るが、それでも……。
 
「く……うっ」

 抑え込む圧力の方が強すぎる……!

「……アルベール、いざとなったら俺達で身を呈してシーリたちを外へ――」
「それしかないかな……」

 アルベール様たちが、女性陣を背に庇い、自らの身を楯にして外に連れ出す算段を立てる。
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