極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 騎士ふたりがすかさず、全力の斬撃を叩き込む。異なる力を秘めて交差された刃は、凍結した虚無の壁に罅をいれ――。最後に、私が。

「ひ――らけぇぇぇぇぇっ!」

 解放されようと暴れる手の内の中の力を、両手を突き出して思いっきりぶちまける――。

 凍結した壁の中でなおその存在を主張するメナの頁が、必死に震えその圧力に耐えようとした、けど……。

 やがて――幾枚もの氷板が重なったまま割れたような、純粋で美しい音と共に。

 壁は力を喪い弾け飛んだ。

「まさかっ……!」

 道が開き――その向こうに仰天したメナの顔が見える。

「「行けっ!」」
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