極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
(シーリ……? うん、ありがとう……)

 少女の……本物のシーリが私の力になるために、わずかな思念を髪留めに留めておいてくれていたのか。

 それが人生の中で最高に貴重な時間を作ってくれた……!
 今なら……全力の攻撃でこの虚無を抜けられる!

「皆、守りのことは考えないで! 一気に力を合わせて外への穴を作りましょう、見逃さないで!」
「「「「わかった‼」」」」

 反発する聖力と魔力を併せ手の内に閉じ込める。その間に、ルイーゼ様と魔女帝が……!

「ヴァシリーサ様、いけますか⁉」
「クラリスの忘れ形見を守るためなら、余も力を尽くそうぞ!」

 それぞれ、水と氷の力で虚無の壁の一部を固定し、そこへ――。

「「ラエル!(アルベール!)、やるぞ!」」
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