極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 私は身体にぐっと力を入れ直して立つ。歓声に沸く周囲を見れば、大勢の魔女たちは清々しい笑顔を浮かべていて――。

 メナと目が合った。彼女はしばし瞼を震わせた後、済まなかったと呟き……こちらに深く頭を下げる。私は首を振る。

 もう誰も……私の周りに敵だと思えるような人はいない。それが、答えなんだと思ったから。

「帰ろうか、聖王国へ」
「はい――」

 私はアルベール様が指差した方向を見て、笑顔で頷くと、羽織っていたマントを外し、両手で大きく旗のようのバサバサと振る。

「ポピア、マール様、殿下、孤児院や聖女会の皆~! やったよ~! これから帰るからね~…………!」

 また、皆と一緒に生きていける。その無上の喜びが……遥か彼方にいる皆にも届けばいいと、願って――。
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