極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 いつもなら……聖女たちの奇跡で助けてもらえたりもするのだけど、今法研に携わる者以外は、ほとんどが東部の国境線に狩り出されているから仕方がない。
 皆が帰るまで、この温室の責任者を任されたんだから。しっかりしないと……。

(少し手伝ってね、皆)

 生み出した聖力で私は自前の草の奇跡を発動。地面に埋まる草花を活性化させ、それを操って自分の身体サイズの大桶を持ち上げ、荷車に乗せる。

 そして、植物を編んで作った草人形たちに一緒に荷車を引いてもらいつつ……いつもなら朝、水配の行で賑わう水汲み場へ。その途中で――。

「んぎゅ……」
「え……あ、すみません!」

 ぼんやりと歩いていたせいで何か柔らかいものを踏みつけにしてしまった。後ろに下がると、それは白衣に包まれた人の背中だ。よくよく見れば、そこに繋がる後頭部はどこかで見覚えのある色をしていて。
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