極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 元のキツイ眼差しに戻ったマール様に怯える私。あの後、終戦の調停式で兄さんと一緒に今回の終戦の証人としてサインした時から、覚悟はしていたけどさ。
 またもこの私が表舞台で表彰される羽目になるなんて。

『ちなみに――――だからな』
『…………へ?』
『当然の判断よね。私も楽しみだわ」

 マール様が真面目腐った顔で宣言し、ルイーゼ様が嬉しそうに肯定したその事実に、私は叫ぶどころか放心し……。

 ――式典当日。

『では……この度。囚われの金盞花の乙女を助け出して魔帝国の反逆を終結に導き、聖王国の危機を退けた立役者――シーリ・アンテノアに、金盞花、“力”の乙女の号を授けるものとする‼』
『……ここ、光栄に、存じますぅ』

 口元を大きく引きつらせながら、内心は――ぎゃあああぁぁぁあぁぁぁあ――と叫びたい心持ちである。
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