極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
本来なら経験不足を盾に断固として固辞したいところだったけど……世界書の消滅の時期も迫り、金盞花の乙女の一角が欠けることは大きく聖王国全体の士気を下げる。国王様や王妃様を始めとしたお偉方に笑顔で「やってくれるよね?」という視線を送られれば、断り切れるものではない。
そうしたわけで……今回東部の国境線での活動に従事した者たちはそれぞれ昇進及び、働きに見合う財貨を与えられることになり。私は恐るべきことに、聖女会に所属して一年も経たないうちに最上位、金盞花の乙女に上り詰めるという偉業を成し遂げさせられてしまったのであった……。
ちなみに今作業しているここは、大聖殿の三階にある、ほとんど使われていなかったヴィーナの居室だ。私の私物なんて大してないから今は戸棚もクローゼットも全然空。生活感がないので、ゆくゆくは居心地の良い部屋に改善していきたいところだが……しばらくそんな時間は取れそうになく。
回想と共に部屋内を見渡していると、外から声が届いた。
「シーリ様、入れていただいてよろしいでしょうか」
「ど、どうぞ……」
そうしたわけで……今回東部の国境線での活動に従事した者たちはそれぞれ昇進及び、働きに見合う財貨を与えられることになり。私は恐るべきことに、聖女会に所属して一年も経たないうちに最上位、金盞花の乙女に上り詰めるという偉業を成し遂げさせられてしまったのであった……。
ちなみに今作業しているここは、大聖殿の三階にある、ほとんど使われていなかったヴィーナの居室だ。私の私物なんて大してないから今は戸棚もクローゼットも全然空。生活感がないので、ゆくゆくは居心地の良い部屋に改善していきたいところだが……しばらくそんな時間は取れそうになく。
回想と共に部屋内を見渡していると、外から声が届いた。
「シーリ様、入れていただいてよろしいでしょうか」
「ど、どうぞ……」