極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
後部座席と御者台が繋がる二頭立ての馬車は、会話もできて道中退屈もしなさそう。馬車の繰り方も教わってみたいし、なんだかんだで楽しい旅となりそうだ。
「それでは、僕とシーリの世界救済旅行の始まり始まり」
「何ですそれ」
愉快そうな表情で鞭を鳴らしたアルベール様にくすりと笑うと、私は馬車の背もたれにどさりと身体を投げ出した。
街路樹は茜がかり、秋が近づく時節。
まず目指すは聖王国の国境を越えた北の小国から。そこからぐるり反時計周りに大陸を動き、最終的には魔帝国に寄ってこちらへ戻ってくる手筈と……そんな予定だ。
(聖王国を出たところで、皆に謝ろう。怒られるだろうな……)
鞄から地図を取り出しながら、その時の彼らの表情を想像して冷や汗を浮かべると、私はからっと乾いた日差しを当ててくる空を見つめる。
馬車の速度が少しずつ上がってゆく……そうすると、肌に当たる風も強くなり、雲の流れも早くなったように感じられた。
「それでは、僕とシーリの世界救済旅行の始まり始まり」
「何ですそれ」
愉快そうな表情で鞭を鳴らしたアルベール様にくすりと笑うと、私は馬車の背もたれにどさりと身体を投げ出した。
街路樹は茜がかり、秋が近づく時節。
まず目指すは聖王国の国境を越えた北の小国から。そこからぐるり反時計周りに大陸を動き、最終的には魔帝国に寄ってこちらへ戻ってくる手筈と……そんな予定だ。
(聖王国を出たところで、皆に謝ろう。怒られるだろうな……)
鞄から地図を取り出しながら、その時の彼らの表情を想像して冷や汗を浮かべると、私はからっと乾いた日差しを当ててくる空を見つめる。
馬車の速度が少しずつ上がってゆく……そうすると、肌に当たる風も強くなり、雲の流れも早くなったように感じられた。