極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 目にも眩しい萌黄色の畑を抜けて立ち寄った穀物倉庫で。
 山積みの収穫物の隣に籠を降ろすと……私は小走りで先へと駆けた。

 すると見えて来る、畑から少し離れて建つ民家が。
 この、ホワイトの外壁にイエローの屋根を乗せた小さな家が、今の私の暮らす場所なんだ。

 時間に余裕ができても一度身に着いた習慣はそう簡単には抜けない。
 起床は日の出と同じだけど……それ以外は概ね自由。お昼過ぎまで家や畑で仕事をこなしたら、後はゆったり好きなことだけして過ごすっていう、融通の利いた生活を今は送れてる。

 実は、このお家も私が奇跡で建てたもの。
 住み始めて一年以上経つ今も、ライフスタイルに応じてちょくちょく改造中。つい最近も屋外にワインセラー、燻製小屋など、趣味の設備を追加したところ。その内、あの新しい孤児院みたいな大邸宅になってしまうかも……なんてね。

「ふっふ~ん。畑のトパーズ、お肉のリボン。白と黄色のラッピング。赤いソースで飾り立てれば、素敵なギフトの一丁上がり~! ららら~今日も世界よ大地の恵みをありがとう~」
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