極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「離れても……なにも変わらないよ。ずっと忘れないもの」
「……うん」

 ポピアの言う通り、たくさんの思い出が導となって私たちを引き合わせてくれることだろう。だから、何も心配することなんてない。胸を張ってこの先を目指せばいいんだ。 

 ぎゅっと握ってくれたこの手のひらの感触を……記憶に刻み込んで。
 私は彼女とふたり並んだまま、ぼんやりとその時を待つつもりだった。

 ところが……。

「わっ……何⁉」

 突然、視界がぐらぐらと揺らぎ始めて――。
< 812 / 840 >

この作品をシェア

pagetop