極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 この三年の時を経ても、メナの瞳はあの時の後悔を映したまま。
 でも……かつて死力を尽くして戦った彼女の途方もない力と、その固い決意が今度はこの大地を守ることに向けられたなら、何よりも心強い……!

「信じます……! 他の皆さんも、彼女を助けてあげてください。さあ、皆……衝突に備えて!」

 何も終わらせてやるものかと――各々が全力で動き出す。
 家族、仲間、故郷……積み重ねた数多の思い出や大事なものを守りきり……ただ未来に手を伸ばすために――!

 それを確かめ合うと、私たちは来たるべき決死行のタイミングに身体を強張らせる。ルシエさんからのテレパシーが復活した。

『――……界の壁……迫って……。シーリ、準備はいい⁉ 秒読みするから、よく聞いて!』
「はい! 皆さん、来ます! 合わせて!」

 まるで超音波に晒されているようにびりびりと空気が震え、鼓膜が不快を感じる中。色々と下準備を整えていてくれたルシエさんの声が一際はっきり届く。

 カウント……スタート。
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