極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 瞬く間に数は減り――私は叫ぶ。
 その声に、ここにいる皆もそれぞれの想いを乗せて。

「「「に~……!」」」

 それに全体の声が重なった。
 周りから心臓の音が聞こえてきそうなくらい、誰もが集中し、空を睨む。
 世界書の中のルシエさんも私たちも、この世界に生きる全ての意志も、完全にひとつに重なって――!

『「「「いちっ‼」」」』

 ラストカウントはピタリ。
 魔女帝の繊細な操作により現れた黒の月目掛け――私たちは、同じタイミングで全力をぶち込んだ。

『「「「いっ……けぇぇぇぇぇぇぇ――っ‼」」」』

 もはや、自分の声か他人の声か判別できないほどに、全員が必死に声も力も絞り尽くす。
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