極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
いや、それは彼女が持つ力が本来の色へと戻っただけなのかもしれなかった。それを表すかのように、肩に刻まれた奪聖痕が剥がれるように消えてゆき……遅まきながら私やポピアも全力で力を貸した。
「長き悠久の刻を見守ってきたこの証も、役目を果たせたか……」
それを見届けた魔女帝が、砕けた虚無の在処から漆黒の桂冠を抜き出して、空へと放り投げる。
それは氷のように儚く砕け、大きな魔力となって、この大陸の上空へと吸い込まれてゆき――。
(……雪?)
ちらほらと振り始めた白いものは、瞬く間に上空で吹雪き出し、大地を避けて真下へと降り注いでいく。
「太古の不溶の雪華を封じたものなり。塵も積もらば……少しばかりは衝突の勢いを殺せよう」
「雪の緩衝材ということか……洒落ている」
魔帝国の国宝を惜しげもなく消費した魔女帝を見て、負けじとメナの放つ聖力が一層増した。隣では、ルイーゼ様が彼女の限界以上の魔力の使用で壊れようとするその身体を癒し、支えている。
「長き悠久の刻を見守ってきたこの証も、役目を果たせたか……」
それを見届けた魔女帝が、砕けた虚無の在処から漆黒の桂冠を抜き出して、空へと放り投げる。
それは氷のように儚く砕け、大きな魔力となって、この大陸の上空へと吸い込まれてゆき――。
(……雪?)
ちらほらと振り始めた白いものは、瞬く間に上空で吹雪き出し、大地を避けて真下へと降り注いでいく。
「太古の不溶の雪華を封じたものなり。塵も積もらば……少しばかりは衝突の勢いを殺せよう」
「雪の緩衝材ということか……洒落ている」
魔帝国の国宝を惜しげもなく消費した魔女帝を見て、負けじとメナの放つ聖力が一層増した。隣では、ルイーゼ様が彼女の限界以上の魔力の使用で壊れようとするその身体を癒し、支えている。