極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「――ああ‼」

 空から大粒のキャンディでも降ってきたみたいな顔で。
 嬉しそうに破顔し、こちらの一回り小さな手をしっかりと握ってくれる。

 この気持ちは、触れ合いたいとか愛されたい……まだそこまでには育っていないかもしれない――でも。
 今心は、微かにスキップするような高揚を感じていて――。

(変わっても、大丈夫)

 そう思えたことが、私にとっては何にも代えがたい大きな収穫。
 緩く繋げた手を前後しながら、仲の良い幼馴染のようにふたり畑に続く遊歩道を並んで歩いていると……。

 子ども心に親を思っていた、あの頃の気持ちが……。

 「いつか、きっと迎えに来てくれる」――優しい期待で包んで誤魔化した外側がふわりと解け。

 「みんな、私のことなんかどうでもいいんだ」――開いた傷から零れ落ち、消えてしまった中身が……新しい、別のなにかで満たされていく。
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