極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「へー、字も上手じゃない。今まで孤児だったのに、どうやって覚えたの?」
「っ――シ、シスターが元敏腕家庭教師で色々教えてもらったの、おほほ」

 私は咄嗟に無茶な嘘をつき、なんとか彼女を納得させることができた。

 もちろん、シスター・ラミニは私たちの教育になんて一ミリも興味はなかったけど、幸い教会にその手の本があって読み書きはこの世界に来てから学び直せた。
 ここでは字は読めるけど書けないって人も結構いるからその辺りがちゃんとできるっていうのは、意外と特技として重宝するのかもね。

 そんな感じであ~だこ~だ話しつつ、次の教室に向かおうと荷物をまとめていたんだけど……。にしても、なんだか周囲の私たちを見る目が冷たい。

 こそこそこっちを見ては「あれが孤児の――」とか「貴族に失礼な態度をとったんですって――」とか、好意的でない囁きが耳に届く。

 だけじゃなく、これ見よがしにあの一団が横を通りすがった。
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