極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 過去……とは、私にとってどちらのことか。
 ここに来てから……それとも、さらに遡った、前世でのこと?

 薬のせいで頭がぼんやりして、ああ……だんだん夢うつつに――。



 ぼんやりと意識が微睡む中……。

 浮かんだのは、孤児院の子供たちの笑顔や嫌味ったらしいシスター・ラミニの嘲笑。その奥でもっと昔の記憶……しんどいバイトや孤独な生活など、思い出したくもない記憶が掘り返されていく。

 中でも……一際くっきりと鮮明だったのは――。


『紙折ちゃんは、紙で遊ぶのがずいぶん好きなのねえ』
『うん! 私、絵を描くのも、本を読むのも折り紙も、だぁい好き!』
(そうだ、私は……そんな大人しい子供だったっけ)
< 95 / 536 >

この作品をシェア

pagetop