極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 先に口にしていたのは、純心滴という特別な青いポーション。
 感覚を鋭敏にし、体内の聖力を察知しやすくしてくれる品で、慣れればこの薬がなくとも力を感じ取れるようになるんだって。

「目の前が明るく照らされたように感じたら、合わせた手を開きなさい。内に光が現れていれば、聖力を自らの意志で生み出せた証です」
「……う~ん、う~ん」

 まるで悪夢を見たかのように唸るポピアの隣で、私もミシェル班長の指示に従い集中する。だが、さすがに危機的状況であった先日のようにはうまくいかない。

(祈りっていうけどこれじゃ形だけだわ。いったい何を祈れば……)

 そもそも祈りって、何かお願いごとがあってするものだと思うんだけど……。

 そこでヒントが、ミシェル先輩の厳かな声音によって集中を妨げることなくもたらされた。

「神は正しく強き願いを持つ者を導く……。あなたたちの心にはそれぞれ、奇跡の核となった願いがあるはず。それを自覚できない内は、聖女とは名乗れません。過去を振り返り、自らの手でそれと向き合うのです」
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