極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 班長の周りを見渡す視線には有無を言わせない力が籠っていて、まばらに上がり始めた拍手が、どんどん大きなものになっていった。

「へへっ、やったじゃない」
「うん」

 ポピアがうりうりと肘で突き、私も笑顔で答えた。
 やはりミシェル班長は頼りになる。これで、少しは私たちに対する冷ややかな態度も収まるはずだ。助け舟を出してくれた彼女には感謝しかない。こうして今後も自分の力を示し、周りの人の信頼を勝ち取ってゆくしかないんだろう。

 予想通り、アンジェリカ一行は不満そうに腕を組み、周囲の変化に歯噛みしていた。そしてすぐまたこちらに敵対的な視線をぶつけてくる。それに応じ、私も彼女に真っ直ぐな一瞥を送り、火花が散った。

(そう簡単に、あなたたちの好きにはさせないよ)

 心の中でそう呟くと、また引き続き奇跡の訓練に励む。せっかく貧しい環境から抜け出せたのに、そこにはまた別の乗り越えないといけない壁が現れてくるなんて。

 こんな調子じゃ、平和で満たされた生活を送れるようになるのは、いつのことになるやら。
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