極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
(そういうことだったんだね……私)

 しばらくすると光が紙片だけを残して消えた。私はそれを握りしめ大切にポケットにしまうと……改めて絶対に、元のシーリの両親を探し出そうと決意する。

(自分の家族や親のことがなんにもわからないなんて、寂しいもんね)

 それには、一刻も早く聖女としての力を身に着け、多くの人と会って国中から手がかりを見つけ出さないと。誰がいついなくなるか分からない世の中なのだから。

(大変なことだろうけど、やってみせる……)

 今の感覚を忘れまいと反芻していると……私の肩に手を乗せ、ミシェル班長がよく通る声で言ってくれた。

「速やかに奇跡の解放に至れるのは、聖女として有望な証です。皆さんの中ではまだ自らの奇跡の輪郭すら見えない者も多いでしょう。聖女にとって大切なのは出自や人脈ではなく、自分自身と向き合い、いかに力を引き出すか。我々が望む人材は、くだらぬ噂で仲間内の和を乱す者ではなく、周りと切磋琢磨し自分の器を磨いていける人間ですよ。あなたたちも聖女シーリを身近な目標として、修練に励むこと」
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