家も仕事も失いましたが、一夜の恋で授かったお腹の子ごと若手社長に溺愛されています
 明莉たちももちろん、綺麗に撮れたか気になったのだが、そこで声がかかった。

「巳影! 明莉さん。お待たせしたね」

 穏やかな表情で近付いてくるのは、スーツ姿の辰巳と色留袖姿の祖母だ。

「おじいさま、おばあさま!」

 明莉の顔は、パッと明るくなっていた。

 辰巳たちのことを呼ぶ。

 二人は笑顔で明莉たちの元へやってきた。

「来てくれてありがとうございます」

 巳影も笑みを浮かべてお礼を言う。

「もちろんご一緒するさ。一ヵ月、早いものだな。おめでとう」

 それには辰巳が優しい笑みで答えた。

 お祝いの言葉までくれる。

「ありがとうございます」

 辰巳たちの優しさに感じ入りながら、明莉からもお礼を言った。

「まぁ、今日はおめかしして。かわいらしいわ」

 祖母が明莉の腕の中の莉奈を見て、頬を緩める。

 写真撮影のためにおくるみは一時的に外していたので、かわいいベビードレスが目にできるのだ。
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