家も仕事も失いましたが、一夜の恋で授かったお腹の子ごと若手社長に溺愛されています
会社の倒産
どちらかというと堅実なタイプの二十八歳の会社員・森本 明莉が昨夜、ワンナイトなど過ごしてしまった事情を語るには、二日前まで遡る必要がある。
「申し訳ないが、この度、会社を畳むことになった」
二日前の午後。
小さな建築会社に勤める明莉たち社員は、社長から突然の通告を受けた。
呼び出された、会議室での話だ。
六十代に差し掛かる、小太りの男性社長の言葉に、もちろんその場の空気は凍りつく。
「まさか、倒産ってことですか!?」
社員たちの並ぶ一番前に立っていた課長が、悲痛な声で叫ぶように聞いた。
前に並んで話をする社長と部長以上の管理職にはもちろんすでに周知だっただろうが、明莉の直属の上司である課長は初耳だったらしい。
「その通りだ。私の力が及ばず、申し訳ない」
社長はうなだれて、それでもしっかりした口調で言い切った。
課長も、その場の社員も沈黙するしかなかった。
「申し訳ないが、この度、会社を畳むことになった」
二日前の午後。
小さな建築会社に勤める明莉たち社員は、社長から突然の通告を受けた。
呼び出された、会議室での話だ。
六十代に差し掛かる、小太りの男性社長の言葉に、もちろんその場の空気は凍りつく。
「まさか、倒産ってことですか!?」
社員たちの並ぶ一番前に立っていた課長が、悲痛な声で叫ぶように聞いた。
前に並んで話をする社長と部長以上の管理職にはもちろんすでに周知だっただろうが、明莉の直属の上司である課長は初耳だったらしい。
「その通りだ。私の力が及ばず、申し訳ない」
社長はうなだれて、それでもしっかりした口調で言い切った。
課長も、その場の社員も沈黙するしかなかった。