恋愛はめんどくさい!
第五話 商店街のコロッケ屋さん
やってきたのは、二人が最初に来たファーストフード店がある、高校最寄駅の東口。
そこから少し歩くと、平成初期の頃のような雰囲気を残した商店街が見えてきた。
やや寒くなり始めた夕方、ちょっと古びた感じの商店街を、二人で歩く。
学校側の整備された西口とはだいぶ印象が違う。人通りはそれなりにあるが、いくつかシャッターが下りたままの店もある。きっと昔はもっと活気があったのだろう。
「この先に、寄りたい店があるんだ」
先輩はそう言った。
歩道は狭く、私は先輩の少し後ろを歩く。後ろから見るその背中は、とても大きく感じた。
隣を歩けないのは少し残念だな……と、そんなふうに思っている自分がいた。
商店街のはずれに来ると、小さなコロッケ屋さんがあった。
「ここ、昔はすごく人気だったらしいよ。テレビでも紹介されたらしい。今は商店街に来るのは地元の人ばかりみたいだけど……」
看板の文字は少し色褪せていて、店先のガラスケースには揚げ物が並んでいる。昔ながらの、どこか懐かしい感じのするお店。
先輩はお店のおばあさんに、「コロッケ二つください」と注文した。
おばあさんは手際よく小さな紙の袋にコロッケをいれる。私と先輩は、それをひとつずつ受け取る。
揚げたてだったのか、思っていたより熱い。私の様子を見て、先輩が慌てたように言った。
「かなり熱いけど、大丈夫?」
「ええ、なんとか……」
……私はあまり食べ歩きとかはしないのだけれど、先輩はこういうの結構好きなのかな、と思った。
そこから少し歩くと、平成初期の頃のような雰囲気を残した商店街が見えてきた。
やや寒くなり始めた夕方、ちょっと古びた感じの商店街を、二人で歩く。
学校側の整備された西口とはだいぶ印象が違う。人通りはそれなりにあるが、いくつかシャッターが下りたままの店もある。きっと昔はもっと活気があったのだろう。
「この先に、寄りたい店があるんだ」
先輩はそう言った。
歩道は狭く、私は先輩の少し後ろを歩く。後ろから見るその背中は、とても大きく感じた。
隣を歩けないのは少し残念だな……と、そんなふうに思っている自分がいた。
商店街のはずれに来ると、小さなコロッケ屋さんがあった。
「ここ、昔はすごく人気だったらしいよ。テレビでも紹介されたらしい。今は商店街に来るのは地元の人ばかりみたいだけど……」
看板の文字は少し色褪せていて、店先のガラスケースには揚げ物が並んでいる。昔ながらの、どこか懐かしい感じのするお店。
先輩はお店のおばあさんに、「コロッケ二つください」と注文した。
おばあさんは手際よく小さな紙の袋にコロッケをいれる。私と先輩は、それをひとつずつ受け取る。
揚げたてだったのか、思っていたより熱い。私の様子を見て、先輩が慌てたように言った。
「かなり熱いけど、大丈夫?」
「ええ、なんとか……」
……私はあまり食べ歩きとかはしないのだけれど、先輩はこういうの結構好きなのかな、と思った。