皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
――運命の伴侶なのに。
ずっと焦がれていた人へ心から愛しさを表現できない苦しさ、傍にいて触れられないもどかしさを味わってきた。
本当は抱きしめて離さずに、傍で守りたかった。
ただ、やっと会えた彼女を大事にしたかった。
せめて周囲の好奇の目にさらされないようヴェールを贈るしかできなかった。
公爵家に引っ越してくる日もきちんと迎えたかったが、急な仕事でどうしてもできなかった。
その代わり、翌日の朝には間に合うよう、夜中に戻った。
とはいえうまく会話ができず、謝罪すらぶっきらぼうになる自分に落ち込んだが。
心細そうな表情を綻ばせたくて、食の細い彼女が好み、食べられるものを必死に探した。
少しでも心安らかに生活できるよう、俺の私室から離れるが、警備しやすく、屋敷内で一番日当たりの良い部屋を使ってもらった。
前団長にメリハ族について多少なりとも教えてもらってはいたが、知らない事柄は多い。
ブライアンにも尋ね、数少ない文献を何度も読み、理解に努めたつもりだった。
だが、そんなものはすべて俺の自己満足でしかなかった。
ずっと焦がれていた人へ心から愛しさを表現できない苦しさ、傍にいて触れられないもどかしさを味わってきた。
本当は抱きしめて離さずに、傍で守りたかった。
ただ、やっと会えた彼女を大事にしたかった。
せめて周囲の好奇の目にさらされないようヴェールを贈るしかできなかった。
公爵家に引っ越してくる日もきちんと迎えたかったが、急な仕事でどうしてもできなかった。
その代わり、翌日の朝には間に合うよう、夜中に戻った。
とはいえうまく会話ができず、謝罪すらぶっきらぼうになる自分に落ち込んだが。
心細そうな表情を綻ばせたくて、食の細い彼女が好み、食べられるものを必死に探した。
少しでも心安らかに生活できるよう、俺の私室から離れるが、警備しやすく、屋敷内で一番日当たりの良い部屋を使ってもらった。
前団長にメリハ族について多少なりとも教えてもらってはいたが、知らない事柄は多い。
ブライアンにも尋ね、数少ない文献を何度も読み、理解に努めたつもりだった。
だが、そんなものはすべて俺の自己満足でしかなかった。