皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
すべてを打ち明け、ミクス殿下や幼馴染みたちの力を借りれば捜索は進むのだろうが、国に報告されていない彼女の情報を伝えるわけにはいかない。

それでも幼馴染みたちは彼女を捜す俺を気に懸け、協力をしてくれていた。

打ち明けられない罪悪感を感じつつ彼らに感謝し、少ない手がかりを頼りに彼女の足取りを追い続けた。

時間を見つけては、辺境伯邸、砦近くまで足を運んだが見つけられなかった。

変装しているかもしれないと考え、可能性のある女性に出会うたび痣を確認し続けた。

そんな折、ワクス前団長の妻が薬師として治療院で勤務していると聞き、急いでトルン医師に尋ねるもはぐらかされてばかりだった。

母親が皇都にいるなら彼女もきっとすぐ近くにいるはずなのに、会わせてもらえず焦燥感は募るばかりだった。

巧妙に隠された彼女の情報を必死で集め、幸せを祈りながらも想い続けていた。

そして彼女の母が亡くなったのを耳にした。

両親を立て続けに亡くし悲しみの中にいる彼女の心情が落ち着き、運命の伴侶である俺に怯えず、気持ちを整理できるまで、強引に捜さず時間を置くべきだとも思っていた。

だが、孤独感や心細さに苛まされていないか心配だった。

この頃には居場所がわかっていたが、会いに行くのが正解なのか迷ってもいた。
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