皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
俺の愚かで軽率な振る舞いのせいで倒れたのに、謝罪を受け入れてくれた。

俺のこれまでの態度や言動も許してくれた。

キラナが目を覚まし、誤解をやっと解くことができたときは本当に嬉しかった。

自分のせいとはいえ、ずっと彼女との間に立ちはだかっていた壁が少し崩れた気がした。

名前を呼び、呼び返され、目が合う。

俺の言葉に微笑んでくれる。

些細な事柄が胸を締めつけるほどに嬉しかった。

絶対にもう傷つけないし、馬鹿な過ちは犯さないと誓う。

少しずつでいいからふたりの距離を縮めたい。

グリナダ王国の件もすべて打ち明けたいし、ふたりの間に秘密を持ち込みたくない。

だけど無駄に不安を煽り、体調を崩してほしくない。

……幸せでいてほしい、笑っていてほしい。

俺の命に代えても守りたい、唯一の人。

彼女だけが俺の心を捉え、支配する。

キラナがいなくなったら、俺はきっとこの世界で生きていく方法を見つけられない。

ただ、愛しい。

それ以外の言葉がもう見つからない。


……こんなにも制御できない、伝えきれない想いの数々を、人は愛と呼ぶのだろうか。
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