皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
どうやら皇帝陛下の誕生式典に出席予定のユリハ王女が日程を大幅に前倒しして、お忍びで皇都へやってきたらしい。
突然の王女訪問を知った皇城は大騒ぎだという。
王女はなんと二日前の深夜に皇都内に入ったそうだが、旅の疲れもあり一日宿で休んでいたらしい。
それから改めて昨夜遅くに皇城へ報告したという。
遅い時間帯と寝耳の水の出来事に城内は右往左往しつつ、王女を城内に招き入れたそうだ。
今日は皇帝陛下との謁見などがあるそうだが、王女はなぜか私との面会を望んでいるらしい。
「アレン様との結婚の祝いを伝えたいそうです。ほかにはメリハ族の直系であるキラナ奥様に会ってお話ししたいと……」
「なぜ、こんな急に?」
「失礼します、キラナ奥様」
開け放したままの扉からケティの声が響き、私の疑問がかき消される。
婚姻後から屋敷の皆にはキラナ奥様、と呼ばれるようになった。
ケティは険しい表情で私に近づき、そっと声をひそめた。
「大奥様からのご伝言です。お茶会にはご自身も参加するのでキラナ奥様も必ず出席されるようにとのご指示です。キラナ奥様、お気をつけください」
ケティの言葉に唐突なお茶会の誘いに合点がいった。
私の立場で断るのは難しいし、体調不良というのもこの状況では通用しない。
頼みの綱の義父、アレン様も不在だ。
すでに義母は身支度を終え、皇城へ向かう準備を進めているという。
突然の王女訪問を知った皇城は大騒ぎだという。
王女はなんと二日前の深夜に皇都内に入ったそうだが、旅の疲れもあり一日宿で休んでいたらしい。
それから改めて昨夜遅くに皇城へ報告したという。
遅い時間帯と寝耳の水の出来事に城内は右往左往しつつ、王女を城内に招き入れたそうだ。
今日は皇帝陛下との謁見などがあるそうだが、王女はなぜか私との面会を望んでいるらしい。
「アレン様との結婚の祝いを伝えたいそうです。ほかにはメリハ族の直系であるキラナ奥様に会ってお話ししたいと……」
「なぜ、こんな急に?」
「失礼します、キラナ奥様」
開け放したままの扉からケティの声が響き、私の疑問がかき消される。
婚姻後から屋敷の皆にはキラナ奥様、と呼ばれるようになった。
ケティは険しい表情で私に近づき、そっと声をひそめた。
「大奥様からのご伝言です。お茶会にはご自身も参加するのでキラナ奥様も必ず出席されるようにとのご指示です。キラナ奥様、お気をつけください」
ケティの言葉に唐突なお茶会の誘いに合点がいった。
私の立場で断るのは難しいし、体調不良というのもこの状況では通用しない。
頼みの綱の義父、アレン様も不在だ。
すでに義母は身支度を終え、皇城へ向かう準備を進めているという。