皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
皇城へ到着し、馬車を降りた途端、初対面の強面の騎士たちにいつもとは違う方向へと強引に案内された。
そしてヴェールを外すよう指示された。
高圧的な振る舞いにメアリが抗議すれば、義母から了承を得ていると言われて反論できなかった。
制服のデザインがセレスタ帝国のものとは違うため、恐らくグリナダ王国の騎士なのだろう。
どうやら義母は王女と公爵家の力を使い、私への干渉を制限しているようだった。
少し前まで治療院に勤務していた私は皇城内の地図がある程度頭に入っている。
グリナダ王国の騎士たちが向かった先は、広い皇城の中心部から少し離れた他国の賓客用の離れだった。
迷いない足取りで騎士たちは建物の中に入っていく。
そして一階の大きな扉の前で一旦立ち止まる。
騎士のひとりがノックをし、私の到着を告げて返事を待つ。
すぐに中から別の騎士が扉を開け、室内へと招き入れられた。
「あら、遅かったわね」
派手な装いの義母が豪奢なソファから立ち上がり、片眉を上げて私を見る。
「あなたがアレン様の奥様? はじめまして、ユリハ・グリナダよ」
義母の隣に腰掛けていた女性がゆっくり腰を上げて私の方へやって来る。
義母と似た鮮やかな赤い巻き髪がとても華やかで、すらりとした長身に長いまつ毛に縁取られた琥珀色の大きな目が印象的だ。
そしてヴェールを外すよう指示された。
高圧的な振る舞いにメアリが抗議すれば、義母から了承を得ていると言われて反論できなかった。
制服のデザインがセレスタ帝国のものとは違うため、恐らくグリナダ王国の騎士なのだろう。
どうやら義母は王女と公爵家の力を使い、私への干渉を制限しているようだった。
少し前まで治療院に勤務していた私は皇城内の地図がある程度頭に入っている。
グリナダ王国の騎士たちが向かった先は、広い皇城の中心部から少し離れた他国の賓客用の離れだった。
迷いない足取りで騎士たちは建物の中に入っていく。
そして一階の大きな扉の前で一旦立ち止まる。
騎士のひとりがノックをし、私の到着を告げて返事を待つ。
すぐに中から別の騎士が扉を開け、室内へと招き入れられた。
「あら、遅かったわね」
派手な装いの義母が豪奢なソファから立ち上がり、片眉を上げて私を見る。
「あなたがアレン様の奥様? はじめまして、ユリハ・グリナダよ」
義母の隣に腰掛けていた女性がゆっくり腰を上げて私の方へやって来る。
義母と似た鮮やかな赤い巻き髪がとても華やかで、すらりとした長身に長いまつ毛に縁取られた琥珀色の大きな目が印象的だ。