皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
「グリナダ王女ユリハ様、お初にお目にかかります。私、キラナ・トゥーイッラと……」
「公式な場でもないし、堅苦しい挨拶は不要よ。ここにはおば様もいらっしゃるし、お名前でお呼びしていいかしら?」
「は、はい」
「じゃあ、キラナ様、こちらにどうぞ。一緒にお茶しましょう。急に呼出してごめんなさいね。メリハ族直系の末裔でアレン様の奥様にやっとお会いできて嬉しいわ。せっかくですから三人だけで邪魔されないところでお話しましょう」
そう言って、王女は護衛騎士を遠ざけ、当然のようにメアリもその場で足止めさせた。
そしてそのまま部屋の大きな窓を開けて、テラスへと移動する。
「ここは帝国内で一番安全な皇城でしょ。不埒な輩は入って来ないわ。王女様のご希望を無視するつもりなの?」
義母がメアリに視線を送る私を咎めるように言い放つ。
「いいえ、そんなつもりは……」
「だったら、早くお行きなさい。王女様を待たせるつもり?」
義母に半ば強制的に促され、テラスに足を進める。
広いテラスには三人掛けのテーブル席が用意され、すでに王女は席に着いていた。
私のすぐ後ろからやってきた義母は王女の隣に腰を下ろし、私は向かい側に座った。
「すぐにお茶を用意させるわね」
王女の声は優しいが、目はまったく笑っておらず、緊張がはしる。
明らかに結託している様子のふたりの目的がわからず、警戒心が募る。
「公式な場でもないし、堅苦しい挨拶は不要よ。ここにはおば様もいらっしゃるし、お名前でお呼びしていいかしら?」
「は、はい」
「じゃあ、キラナ様、こちらにどうぞ。一緒にお茶しましょう。急に呼出してごめんなさいね。メリハ族直系の末裔でアレン様の奥様にやっとお会いできて嬉しいわ。せっかくですから三人だけで邪魔されないところでお話しましょう」
そう言って、王女は護衛騎士を遠ざけ、当然のようにメアリもその場で足止めさせた。
そしてそのまま部屋の大きな窓を開けて、テラスへと移動する。
「ここは帝国内で一番安全な皇城でしょ。不埒な輩は入って来ないわ。王女様のご希望を無視するつもりなの?」
義母がメアリに視線を送る私を咎めるように言い放つ。
「いいえ、そんなつもりは……」
「だったら、早くお行きなさい。王女様を待たせるつもり?」
義母に半ば強制的に促され、テラスに足を進める。
広いテラスには三人掛けのテーブル席が用意され、すでに王女は席に着いていた。
私のすぐ後ろからやってきた義母は王女の隣に腰を下ろし、私は向かい側に座った。
「すぐにお茶を用意させるわね」
王女の声は優しいが、目はまったく笑っておらず、緊張がはしる。
明らかに結託している様子のふたりの目的がわからず、警戒心が募る。