皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
「プラント公爵令嬢、イスズ様には慰めとお詫びのお手紙を何度もお送りしたのよ。恋人同士を引き裂くなんて本当に恐ろしい。アレンも被害者なのよ」
ごめんなさいね、と義母が王女に謝罪する声が耳を素どおりする。
アレン様とイスズ様の関係はメアリから聞いていたが、改めて知らなかった詳細を聞き、血の気が引く。
私は婚約直前だった、想い合うふたりの仲を引き裂いたの?
アレン様からは皇帝陛下の命令や王女との縁談については聞いていた。
そのうえで私との結婚は自分の意思とも言われていた。
けれど、イスズ様についてはなにも聞いていない。
イスズ様を大切に想われていたから、私に話さなかった?
鋭い刃物で突き刺されたような痛みが胸にはしり、心がバラバラに千切れていく気がした。
そしてその瞬間、必死に蓋をしていた想いがこぼれ落ち、彼への恋心を自覚した。
……こんな状況で気づきたくなかった。
ふたりの関係を壊した私が恋心を抱いていいはずがないのに。
わかっているのに、気づいたばかりの恋情は私の心を簡単に支配する。
「アレンが婚姻したのは皇帝命令、そしてあなたが保護対象のメリハ族で、運命の伴侶にアレンを不幸にも選んだせいよ。平民のくせに図々しい」
義母の発言が矢のように私の胸を深く射貫く。
理解していたとはいえ、恐れと羞恥、申し訳なさが募り、指先が冷たくなっていく。
ごめんなさいね、と義母が王女に謝罪する声が耳を素どおりする。
アレン様とイスズ様の関係はメアリから聞いていたが、改めて知らなかった詳細を聞き、血の気が引く。
私は婚約直前だった、想い合うふたりの仲を引き裂いたの?
アレン様からは皇帝陛下の命令や王女との縁談については聞いていた。
そのうえで私との結婚は自分の意思とも言われていた。
けれど、イスズ様についてはなにも聞いていない。
イスズ様を大切に想われていたから、私に話さなかった?
鋭い刃物で突き刺されたような痛みが胸にはしり、心がバラバラに千切れていく気がした。
そしてその瞬間、必死に蓋をしていた想いがこぼれ落ち、彼への恋心を自覚した。
……こんな状況で気づきたくなかった。
ふたりの関係を壊した私が恋心を抱いていいはずがないのに。
わかっているのに、気づいたばかりの恋情は私の心を簡単に支配する。
「アレンが婚姻したのは皇帝命令、そしてあなたが保護対象のメリハ族で、運命の伴侶にアレンを不幸にも選んだせいよ。平民のくせに図々しい」
義母の発言が矢のように私の胸を深く射貫く。
理解していたとはいえ、恐れと羞恥、申し訳なさが募り、指先が冷たくなっていく。