皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
これほどまでに素晴らしい方と歩む未来もあったのに、私を選んでくれたのは幸運としか思えない。

感謝はもちろん、ずっと想ってもらえるよう魅力的な女性になる努力をしなければと改めて決意する。


「今は当然きっちり否定しているから気にしないで。その件も含め一度きちんとキラナさんに謝罪したかったの。アレンは鈍感なうえ口数が少ないからそういうの疎いだろうし、ミクス殿下にも注意されていたのよ」


「いいえ、アレン様はいつも私に誠実に真摯に対応してくださるので……教えてくださってありがとうございます」


心からの正直な気持ちを伝える。


「……アレンの重い片想いじゃないのね、よかった。想い合えるふたりが羨ましい」


穏やかに口にするイスズ様の面差しがどこか寂しそうに見えたのは気のせいだろうか。

それから急いで執務室に戻ってきたアレン様が会話内容を尋ね、逡巡する私を尻目にイスズ様が洗いざらいを打ち明けていた。

アレン様は頭を抱えながらイスズ様を追い出していた。


「キラナ、疲れていないか? 体調は?」


お互いに入浴を終えて、ベッドに横たわる。

公爵家と同様アレン様は今夜も当然のように一緒に眠ると主張し、私を胸に抱きしめる。
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