皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
「……愛している」


少しだけ唇を離した彼のささやきに想いがあふれ、視界が滲む。

すこしだけ眦を下げた彼が唇で涙を拭い、私の首筋、鎖骨へと唇で触れていく。

肌を滑っていく湿った黒髪の感触にさえ敏感に反応してしまう私に、彼が嬉しそうな笑みを漏らす。

私の夜着の胸元を順番に開き、長い指で隙間をそっとたどり口づける。

そのたびに甘く吸われ、小さな痛みとともに赤い印がつく。

花びらのような印を骨張った指がたどる、その触れ合いさえ肩が跳ねてしまう。


「……ずっと、触れたかった……」


情欲の滲む声でつぶやき、大きな手が私の胸の膨らみに直に触れる。

覆われ、形を変えるたびに甘いしびれが体中を駆け巡る。

羞恥で直視できず目を閉じれば、唇を甘噛みされ邪魔される。

色香に満ちた目が私を捕らえた後、整った面差しを胸元に滑らせ、膨らみやその周辺に口づけられる。

甘い攻めに声が漏れ、未知の快感に翻弄され、体中が一気に熱を持つ。

室内の温度が上がり、荒い息づかいが響く。

淫らな空気に恥ずかしさと期待、触れ合える喜びを感じている私に絶えず口づけながら、彼は少し体を起こす。

汗で湿った髪を掻き上げ、自身の衣類を乱雑に脱ぎ捨てる姿が視線を外せない。

筋肉質で引き締まった体に、思わず半身を起こして指を滑らせば、大きな手に捕らえられる。

指先を甘噛みされ、そのままもう一度一緒にベッドに倒れこむ。
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