皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
翌日からアレン様は仕事に復帰した。私を心配し、皇城へ向かうのを渋る彼に何度も大丈夫と伝えた。
彼はギルハンやメアリに私になにかあればすぐに連絡するよう幾度となく告げ、見送る私を優しく抱きしめてくれた。
今では慣れ親しんだ香りと温もりが愛しくて胸が軋んだ。
アレン様の帰宅は日を追うごとに遅くなり、皇城に宿泊するときも増えた。
どうやらグリナダ王国との交渉が難航しているらしい。
意図的に引き延ばされているようだと久々に戻ってきたアレン様が私を抱きしめながらこぼす。
非があるグリナダ王国側の強気な態度に、目的が見えず、腹の探り合いが続いているらしい。
結局、これ以上引き延ばすのは無意味とされ、ほぼ強制的に王女を送り返す日が決まった。
ウキヌの森迂回路の途中にある国境付近で王女を引き渡す算段となり、そこまでは魔術騎士団を含めた帝国騎士団が送り届ける。
関係者でもあり魔術騎士団長であるアレン様はセレスタ帝国側の責任者、皇帝陛下の名代として向かう。
ウキヌの森周辺は父が命を落としたときから魔獣の数が増えており、危険が大きい。
国境近くの砦は常駐する騎士の数を増やし、付近の領民たちは街へ避難するよう指示も出ていた。
アレン様はこれまでも時折魔獣討伐に参加し、指揮を執っていた。
そのときはいつも父のように帰ってこなくならないかと心配で眠れなかった。
そして母の想いや不安を今さらながら思い知る。
彼はギルハンやメアリに私になにかあればすぐに連絡するよう幾度となく告げ、見送る私を優しく抱きしめてくれた。
今では慣れ親しんだ香りと温もりが愛しくて胸が軋んだ。
アレン様の帰宅は日を追うごとに遅くなり、皇城に宿泊するときも増えた。
どうやらグリナダ王国との交渉が難航しているらしい。
意図的に引き延ばされているようだと久々に戻ってきたアレン様が私を抱きしめながらこぼす。
非があるグリナダ王国側の強気な態度に、目的が見えず、腹の探り合いが続いているらしい。
結局、これ以上引き延ばすのは無意味とされ、ほぼ強制的に王女を送り返す日が決まった。
ウキヌの森迂回路の途中にある国境付近で王女を引き渡す算段となり、そこまでは魔術騎士団を含めた帝国騎士団が送り届ける。
関係者でもあり魔術騎士団長であるアレン様はセレスタ帝国側の責任者、皇帝陛下の名代として向かう。
ウキヌの森周辺は父が命を落としたときから魔獣の数が増えており、危険が大きい。
国境近くの砦は常駐する騎士の数を増やし、付近の領民たちは街へ避難するよう指示も出ていた。
アレン様はこれまでも時折魔獣討伐に参加し、指揮を執っていた。
そのときはいつも父のように帰ってこなくならないかと心配で眠れなかった。
そして母の想いや不安を今さらながら思い知る。