皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
信じられない神秘的な現象に圧倒されながらも、なぜかすんなり馴染んで理解する自分がいる。

そしてそんな自分に戸惑う。


「あの、どうして私をここへ? なぜ助けてくださったのですか? アレン様は無事でしょうか?」


『色々疑問があるでしょう。まずは私の存在から順を追ってお話しましょう』


魔湖の主が答えた途端、光の球が映像を映し出し、説明が始まった。

魔湖の主曰く、この大陸が完成してからウキヌの森と魔湖は共生しており、情報を共有しあってきたそうだ。

魔湖は森の中を自由に自主的に移動して、ウキヌの森内の異変を察知し対処してきたのだという。

そして魔湖には森を守る以外の大切な役目があるのだという。

『私たちは最期を迎えたメリハ族の魂を受け入れ、新しい世界に送り出す手伝いを担っています。元々私たちはそのために誕生したのです』

メリハ族だけがもつ特殊な治癒の力を、魔湖は一時的に亡くなった魂から受け取り、保管しているそうだ。

それから、魔湖を出て、後々転生するメリハ族の魂に力を注ぐのだという。

最期を迎えたメリハ族の魂が弱っている場合、魔湖で魂自体を癒やすそうだ。

とくにこの数百年はとても弱り、悲しみや傷を抱えた魂が多いらしい。
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