皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
さらに同国のはずなのに迷いなく、刺客と応戦し捕縛したうえ、キラナの捜索と救出に積極的に加わってくれた彼らを疑うつもりはない。
だが、今はキラナの無事以外冷静に考えられない。
魔術騎士団長失格だ、わかっているが気持ちがどうしても追いつかない。
「協力、感謝する。そちらの刺客はこちらに引き渡していただきたいのだがよろしいか」
突如割って入った声に振り返れば、ミクス殿下が護衛騎士たちとともに立っていた。
胸騒ぎがあり元々合流するつもりで急ぎの案件を片付け、俺たちの後を追った道中でイスズからの報告を受け取ったという。
危険地帯に皇太子であるミクス殿下がやってくるのは通常であればいただけないが、ミクス殿下は魔力量も多く、腕の立つ方なので護衛騎士も引きとめるのが難しかったのだろう。
キラナのことで頭がいっぱいで冷静さを失っている俺に代わり、ミクス殿下が指揮を執る。
事態を収拾した後、ミクス殿下は俺を呼び寄せ一喝した。
「しっかりしろ! キラナ嬢の件は聞いている。お前の心情はわかるが、彼女は強い人だ。俺たちもあきらめず捜索を続ける。気持ちを強く持つんだ。お前はお前が今できることをするんだ」
皇太子という立場ではなく幼馴染みのように叱る声にハッとして、強く目を閉じた。
キラナ、頼む。
無事でいてくれ。
自分がこんなに弱い人間だとは思わなかった。
初めて感じる不安と恐怖に全身がのみこまれそうだ。
だが、今はキラナの無事以外冷静に考えられない。
魔術騎士団長失格だ、わかっているが気持ちがどうしても追いつかない。
「協力、感謝する。そちらの刺客はこちらに引き渡していただきたいのだがよろしいか」
突如割って入った声に振り返れば、ミクス殿下が護衛騎士たちとともに立っていた。
胸騒ぎがあり元々合流するつもりで急ぎの案件を片付け、俺たちの後を追った道中でイスズからの報告を受け取ったという。
危険地帯に皇太子であるミクス殿下がやってくるのは通常であればいただけないが、ミクス殿下は魔力量も多く、腕の立つ方なので護衛騎士も引きとめるのが難しかったのだろう。
キラナのことで頭がいっぱいで冷静さを失っている俺に代わり、ミクス殿下が指揮を執る。
事態を収拾した後、ミクス殿下は俺を呼び寄せ一喝した。
「しっかりしろ! キラナ嬢の件は聞いている。お前の心情はわかるが、彼女は強い人だ。俺たちもあきらめず捜索を続ける。気持ちを強く持つんだ。お前はお前が今できることをするんだ」
皇太子という立場ではなく幼馴染みのように叱る声にハッとして、強く目を閉じた。
キラナ、頼む。
無事でいてくれ。
自分がこんなに弱い人間だとは思わなかった。
初めて感じる不安と恐怖に全身がのみこまれそうだ。