皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
皇帝陛下とミクス皇太子殿下に報告し、皆で意見交換した結果、やはり厳重保管が決まった。

ただ母の形見なので、公爵邸での保管が許可され、重要な情報部分は別冊という方法で書き写し、城内で保管されることになった。

そしてメリハ族保護協会など、国が許可した団体や人にのみ閲覧が許される予定だ。

プラント公爵令息はなんとか閲覧許可をもぎとったらしく、別冊の完成を心待ちにしているらしい。


『ある意味、熱狂的なメリハ族信者だからな……』


完成が待ちきれず、再三私の持つ原本を見たいとアレン様は会うたびにねだられているそうで、心底嫌そうに口にしていて反応に困ってしまった。


ミクス皇太子殿下は日記の件と並行して、魔湖の主に教えられた魔湖とメリハ族、魔獣の関係、皇帝陛下に伝え、そしてグリナダ王国にも同様に魔湖について報告していた。

思ってもみなかった事実にグリナダ王国内は震撼し、国王が直々に指揮をとり、メリハ族の保護に関するこれまでの国内の動き、ツヴァル公爵の動向を洗い直した。

もちろんそこには王太后も含まれていた。
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