皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
愛する人から見向きされないつらさ、城内での孤独、嫉妬、様々な要因がじわじわと王太后の心を蝕んだ。

そして行き場のない感情はすべて亡き妻、メリハ族へと向かったという。

王太后のつらい胸の内、立場を考えれば、ほかに方法はなかったかと葛藤するが、だからといって無関係なメリハ族を含めた多くの人を虐げた事実は許されない。

現国王は一連の真相を知り心を痛めると同時に、身勝手かつ非人道的な振る舞いの数々に激昂し、厳しい処罰を下した。

ツヴァル公爵一族と王太后は全財産、全領地、身分を剥奪し、取り潰しを決め、国外追放と労役以上の厳しい刑を裁判で今後決めていくそうだ。

王女は詳細を知らされていなかったとはいえ、数々の振る舞いは許されず、身分を剥奪され、国内の僻地で生涯の幽閉が検討されているそうだ。

そして、どこまで知って、関わっていたか怪しいミラヴ侯爵家も同様の裁判を受ける方向らしい。

ただ義母はすでに嫁いでおり詳細を知らなかったので、処遇はセレスタ帝国に一任された。

二国を巻き込むこの騒動は歴史に残る大きな事件となった。

その後、グリナダ王国、セレスタ帝国、保護協会が、捕まっていたメリハ族たちを保護し、事件はある程度収まった。

ただ裁判などを含め、すべてが終わるまではまだまだ時間がかかる。
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