皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
『でも瀕死状態からは奇跡的に回復されたのでしょう?』
『ええ、ここは医療体制が整っていないから皇都へ近々移動されるみたい。皇族から書簡が来ているそうよ。トルン様も急ぎ戻るよう言われているらしくて、迎えに魔術騎士団が来られるんですって』
『いつ到着されるのかしら? 騎士団の方々にお目どおりしたいわ』
頬を染め、興奮した声を上げる侍女に、すれ違いざま声をかけた。
『あの、すみません。少々教えていただきたいのですが……』
首を傾げながら足を止めた侍女に、看護師の指示を伝え重症患者室の場所を尋ねた。
すると侍女たちは顔を見合わせ、ひとりが困惑気味に口を開いた。
『この突き当りの病室だけど……あなた、大丈夫?』
どうやら重症者はトゥーイッラ魔術騎士団長で、現在意識不明の重体だという。
意識がないせいで魔力が制御できず大量に漏れ出ているそうで、すでに何人もの看護師や侍女が彼の魔力に圧迫されて、体調を崩しているらしい。
彼は氷魔術の使い手であるため、室内は凍てつく寒さだという。
強くて多い魔力を持つ人は感情の起伏や無防備な状態時に魔力が体から大量にあふれ出す場合があると母から教わった記憶がある。
ある程度の魔力量を持つ人には無害だが、そうでない場合は体調不良を引き起こしてしまうそうだ。
なかには失神する者もいるという。
侍女の説明に最初の看護師の確認に合点がいった。
魔力量の多い私は一定の耐性がある。
『ええ、ここは医療体制が整っていないから皇都へ近々移動されるみたい。皇族から書簡が来ているそうよ。トルン様も急ぎ戻るよう言われているらしくて、迎えに魔術騎士団が来られるんですって』
『いつ到着されるのかしら? 騎士団の方々にお目どおりしたいわ』
頬を染め、興奮した声を上げる侍女に、すれ違いざま声をかけた。
『あの、すみません。少々教えていただきたいのですが……』
首を傾げながら足を止めた侍女に、看護師の指示を伝え重症患者室の場所を尋ねた。
すると侍女たちは顔を見合わせ、ひとりが困惑気味に口を開いた。
『この突き当りの病室だけど……あなた、大丈夫?』
どうやら重症者はトゥーイッラ魔術騎士団長で、現在意識不明の重体だという。
意識がないせいで魔力が制御できず大量に漏れ出ているそうで、すでに何人もの看護師や侍女が彼の魔力に圧迫されて、体調を崩しているらしい。
彼は氷魔術の使い手であるため、室内は凍てつく寒さだという。
強くて多い魔力を持つ人は感情の起伏や無防備な状態時に魔力が体から大量にあふれ出す場合があると母から教わった記憶がある。
ある程度の魔力量を持つ人には無害だが、そうでない場合は体調不良を引き起こしてしまうそうだ。
なかには失神する者もいるという。
侍女の説明に最初の看護師の確認に合点がいった。
魔力量の多い私は一定の耐性がある。