皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
『――そう、キラナは運命の伴侶に出会ったのね』
話を聞き終えた母は、少し寂しそうな表情を浮かべて告げた。
『運命の伴侶に出会って魔力を感じれば、色のついた痣が浮かび上がるって言い伝えがあるの』
母が袖口を捲り、手首にある二センチほどの焦げ茶色い楕円形の痣を見せてくれた。
何度か見た記憶があるが、ただの痣だと思っていた。
この痣は運命の伴侶の痣と言われ、家族以外の目に触れないようにする習わしだという。
『痣は伴侶の目の色を示すのよ。お父様は焦げ茶色の目をしていたから』
懐かしそうに目を細めて、独り言のように母がつぶやく。
万が一相手が亡くなってもしばらく痣は消えないそうだ。
『伴侶を示すのは目じゃ……?』
『ええ、一般的に目が知られているけれど、魔術で偽装もできるし同色の人も多いでしょう。そのせいかお互いが唯一と認識しあうために痣が出ると言われている。その右手首の痣のように……。出会ってすぐにこれだけ濃い痣が出るのは珍しいわ』
指摘され、包帯が巻かれた右手首を見る。
伴侶の証の痣については家族以外は秘匿の情報らしい。
母に包帯をほどくよう促され、恐る恐る外す。
するとそこには二センチほどの紫色の痣があった。
魔術騎士団長には同じ位置に琥珀色の痣が出るらしい。
話を聞き終えた母は、少し寂しそうな表情を浮かべて告げた。
『運命の伴侶に出会って魔力を感じれば、色のついた痣が浮かび上がるって言い伝えがあるの』
母が袖口を捲り、手首にある二センチほどの焦げ茶色い楕円形の痣を見せてくれた。
何度か見た記憶があるが、ただの痣だと思っていた。
この痣は運命の伴侶の痣と言われ、家族以外の目に触れないようにする習わしだという。
『痣は伴侶の目の色を示すのよ。お父様は焦げ茶色の目をしていたから』
懐かしそうに目を細めて、独り言のように母がつぶやく。
万が一相手が亡くなってもしばらく痣は消えないそうだ。
『伴侶を示すのは目じゃ……?』
『ええ、一般的に目が知られているけれど、魔術で偽装もできるし同色の人も多いでしょう。そのせいかお互いが唯一と認識しあうために痣が出ると言われている。その右手首の痣のように……。出会ってすぐにこれだけ濃い痣が出るのは珍しいわ』
指摘され、包帯が巻かれた右手首を見る。
伴侶の証の痣については家族以外は秘匿の情報らしい。
母に包帯をほどくよう促され、恐る恐る外す。
するとそこには二センチほどの紫色の痣があった。
魔術騎士団長には同じ位置に琥珀色の痣が出るらしい。