皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
「とにかく、キラナ嬢には尋ねたい事柄が多い。ひとまず座ってくれ」
ミクス皇太子殿下に促され、私たちは執務室のソファに腰を下ろす。
私の隣にはトゥーイッラ魔術騎士団長が、向かい側にはミクス皇太子殿下、プラント公爵令息が座る。
いつの間に運び込まれたのか、センターテーブルには紅茶が用意されていた。
それから薬師試験の面接のように事務的かつ淡々とミクス皇太子殿下に質問された。
私の能力がいつ出現したのか、治癒の力の種類やメリハ族について知っている事柄、ほかに親族がいないかなど尋ねられた。
プラント公爵令息からはメリハ族に関する文献等を所有していないのか聞かれ、アクール大陸で保護されているメリハ族の人数をはじめとした現状を教えられた。
外交に携わるプラント公爵家ではメリハ族の情報収集は重要業務だという。
そのためメリハ族について詳しく、トゥーイッラ魔術騎士団長に知識を教え、捜索にも多大な協力をしていたらしい。
トゥーイッラ魔術騎士団長の知識の深さに合点がいった。
「――キラナ嬢の事情は理解した。だが国としては、君をこれまでの生活に戻すのは認められない」
「変身魔術とお母上から受け取った知識、運が良かったから今まで無事だったんだろうな。キラナ嬢が考えるよりメリハ族は国内外から狙われている。ましてや先祖返りだなんて目立つうえ、興味をもつ者は数え切れないだろう」
ミクス皇太子殿下に続き、プラント公爵令息が口を開く。
ミクス皇太子殿下に促され、私たちは執務室のソファに腰を下ろす。
私の隣にはトゥーイッラ魔術騎士団長が、向かい側にはミクス皇太子殿下、プラント公爵令息が座る。
いつの間に運び込まれたのか、センターテーブルには紅茶が用意されていた。
それから薬師試験の面接のように事務的かつ淡々とミクス皇太子殿下に質問された。
私の能力がいつ出現したのか、治癒の力の種類やメリハ族について知っている事柄、ほかに親族がいないかなど尋ねられた。
プラント公爵令息からはメリハ族に関する文献等を所有していないのか聞かれ、アクール大陸で保護されているメリハ族の人数をはじめとした現状を教えられた。
外交に携わるプラント公爵家ではメリハ族の情報収集は重要業務だという。
そのためメリハ族について詳しく、トゥーイッラ魔術騎士団長に知識を教え、捜索にも多大な協力をしていたらしい。
トゥーイッラ魔術騎士団長の知識の深さに合点がいった。
「――キラナ嬢の事情は理解した。だが国としては、君をこれまでの生活に戻すのは認められない」
「変身魔術とお母上から受け取った知識、運が良かったから今まで無事だったんだろうな。キラナ嬢が考えるよりメリハ族は国内外から狙われている。ましてや先祖返りだなんて目立つうえ、興味をもつ者は数え切れないだろう」
ミクス皇太子殿下に続き、プラント公爵令息が口を開く。