皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
そんな私の葛藤を知るよしもないミクス皇太子殿下が追い打ちをかける。
「こんな言い方をしたくないが、君について報告しなかった前ワクス団長はもとより、トルン医師の罪は重い。メリハ族の報告、保護は義務であり、皇帝命令だ。国家反逆罪とされ爵位剥奪の可能性もある」
「待ってください。トルン医師は関係ありません。ただ後見人として私を守ってくださっていただけです! 十分すぎる保護をしてくださっていました。悪いのは私です!」
最悪の事態に血の気が引き、必死にトルン医師の潔白を訴える。
ずっと私を守り支えてくださったカナック伯爵夫妻を巻き込むわけにはいかない。
「後見人としての責任は認める。だがまずは報告すべきだろう? そもそもアレンが君を捜し続けていたのを知っていたなら尚さら」
「違います、私がお願いしたんです! どうか伯爵夫妻を罪に問うのはおやめください」
震える指を握りしめ、緊張と恐怖を押し殺し、必死に訴え、頭を下げる。
ミクス皇太子殿下の意見に異を唱えるなんて不敬罪にあたるとわかっている。
でも伯爵夫妻だけは絶対に守りたい。
「……ミクス殿下、彼女を怯えさせないようお願いしたはずです。この場は一旦私に任せていただきたい」
隣から響いた低い声に、鼓動がひとつ大きな音を立てた。
「こんな言い方をしたくないが、君について報告しなかった前ワクス団長はもとより、トルン医師の罪は重い。メリハ族の報告、保護は義務であり、皇帝命令だ。国家反逆罪とされ爵位剥奪の可能性もある」
「待ってください。トルン医師は関係ありません。ただ後見人として私を守ってくださっていただけです! 十分すぎる保護をしてくださっていました。悪いのは私です!」
最悪の事態に血の気が引き、必死にトルン医師の潔白を訴える。
ずっと私を守り支えてくださったカナック伯爵夫妻を巻き込むわけにはいかない。
「後見人としての責任は認める。だがまずは報告すべきだろう? そもそもアレンが君を捜し続けていたのを知っていたなら尚さら」
「違います、私がお願いしたんです! どうか伯爵夫妻を罪に問うのはおやめください」
震える指を握りしめ、緊張と恐怖を押し殺し、必死に訴え、頭を下げる。
ミクス皇太子殿下の意見に異を唱えるなんて不敬罪にあたるとわかっている。
でも伯爵夫妻だけは絶対に守りたい。
「……ミクス殿下、彼女を怯えさせないようお願いしたはずです。この場は一旦私に任せていただきたい」
隣から響いた低い声に、鼓動がひとつ大きな音を立てた。