皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
「申し訳ございません」
素直に再度謝罪する。
門番は貴族の子息が多く在籍する第一騎士団の騎士たちが順番に務めている。
彼らより身分の劣る私が言い分を聞き入れず、また当然のように皇城へ出入りしているのが気に入らないのだ。
反抗的な態度をとり、問題を起こせば、トルン医師に迷惑をかけてしまう。
門番に頭を下げ、急ぎ足で門を抜けきり、目的地へと急ぐ。
「先生、遅くなってごめんなさい」
「いらっしゃい、キラナ。時間どおりだよ」
四十五歳のカナック伯爵家当主でもあるトルン医師が顎髭を触りながら、椅子から立ち上がった。
ここはセレスタ帝国の皇城南奥に位置する皇族関係専用の治療院だ。
建前上、皇族、高位貴族専用とはなっているが、国の業務に携わるほとんどの人が治療を受けることができる。
皇族の筆頭侍医であり、治療院の責任者であるトルン医師の強い要望を聞き入れた第一騎士団団長を務める皇太子、ミクス殿下のおかげだ。
セレスタ帝国はここ、アクール大陸随一の軍事力を誇っている。
アクール大陸内では珍しく四季のあるセレスタ帝国は国土が広いうえ人口も多く、疫病の流行や犯罪、トラブルも近年増加している。
しかも隣国、グリナダ王国との境界を隔てているウキヌの森には一定数の魔獣が生息しており、暴走や激増した際には討伐の必要もある。
素直に再度謝罪する。
門番は貴族の子息が多く在籍する第一騎士団の騎士たちが順番に務めている。
彼らより身分の劣る私が言い分を聞き入れず、また当然のように皇城へ出入りしているのが気に入らないのだ。
反抗的な態度をとり、問題を起こせば、トルン医師に迷惑をかけてしまう。
門番に頭を下げ、急ぎ足で門を抜けきり、目的地へと急ぐ。
「先生、遅くなってごめんなさい」
「いらっしゃい、キラナ。時間どおりだよ」
四十五歳のカナック伯爵家当主でもあるトルン医師が顎髭を触りながら、椅子から立ち上がった。
ここはセレスタ帝国の皇城南奥に位置する皇族関係専用の治療院だ。
建前上、皇族、高位貴族専用とはなっているが、国の業務に携わるほとんどの人が治療を受けることができる。
皇族の筆頭侍医であり、治療院の責任者であるトルン医師の強い要望を聞き入れた第一騎士団団長を務める皇太子、ミクス殿下のおかげだ。
セレスタ帝国はここ、アクール大陸随一の軍事力を誇っている。
アクール大陸内では珍しく四季のあるセレスタ帝国は国土が広いうえ人口も多く、疫病の流行や犯罪、トラブルも近年増加している。
しかも隣国、グリナダ王国との境界を隔てているウキヌの森には一定数の魔獣が生息しており、暴走や激増した際には討伐の必要もある。