皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
そのため帝国には皇族や皇城の警護にあたる第一騎士団、皇都、国内を守る第二、第三騎士団がある。

さらに魔術に特化し、剣術にも優れた精鋭ぞろいの騎士が属する魔術騎士団がある。


「ちょうど診察がひと段落したところだ。よかったらお茶に付き合ってくれ。薬品の確認もそこでしよう」


そう言って、トルン医師は私を診察室の隣の談話室へと促す。

少し片づけてくる、と付け加えたトルン医師にうなずく。

私はここで週二回、薬品管理、調合、補充をはじめ、薬師としてトルン医師の助手のような仕事をしている。

隣室に足を踏み入れた私は、魔池石を利用して湯を沸かし、お茶の準備をする。

魔池石には魔力が貯められていて魔力を使わずに様々な魔術が使え、自身の魔術の補助もしてくれる。

魔池石は私のように魔力が多くても特化したものにしか使えない場合やコントロールが上手くできないとか、魔力量が少ない人には非常に便利だ。

流通も安定しており、比較的安価なのも有難い。

備えつけの小さな台所スペースで作業していたところ、トルン医師が戻ってきた。
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