皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
心配するメアリを安心させるため、明るく告げる。

母の薬はもっと重病、重傷になった際に使うべきだ。

メリハ族特有の体質なのか、私は皮膚が薄く弱い。

母もそうだったが、薬品にもかぶれやすく少しの接触で赤くなってしまう。

自分で治癒できず、治りが通常と比べて遅いため、父はよく心配していた。

さらに私たちは草木と日光に定期的に触れ、香りを嗅がなければ体が衰弱する。

最も効果的なのはウキヌの森の植物に接することだ。

これらの事柄も身を守るため他言無用とされている。

とはいえ、過去に捕らえられたメリハ族の多くが寿命を縮めた原因でもあり、周知されないのが本当に正しいのか、今の私にはわからない。

カナック伯爵夫妻やメアリは知っており、積極的にウキヌの森の植物類を庭園内に移植してくれていた。

伴侶となるアレン様には告げるべきなのだろうが、メリハ族を疎む彼が秘密を保持し、協力してくれるか判断しかねている。

結婚式の段取りや準備はすべてアレン様が取り仕切るらしく、私はなにもしなくていいと改めて通達された。

最近は一日を窓の近くで庭園を眺めて過ごしている。

少しでも草木を目に留め、風に運ばれる微かな香りを嗅いで体調を崩さないよう努めた。
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