空に預けた恋を誓う〜エリートパイロットは約束の幼馴染を一途に愛しぬく〜
「かしこまりました。彼女さんはとても可愛らしいお顔立ちですので、こちらの柔らかいお色味もお似合いになると思いますよ」
彼女はそう言いながら、次々とラックから服を取り出していく。
「あとは、こういったトップスもいかがでしょう。今季の新作で、袖のフリルがアクセントになっていて人気なんです」
「いいですね。これに合うボトムスってあります?」
「もちろんです。いくつかお持ちしますね」
そう言って店員がその場を離れた瞬間、仄香はおずおずと拓翔の袖を引いた。
「あの、拓ちゃん。私……そんなにいらないよ?もったいないし……」
拓翔はこちらに視線を落とすと、きょとんとしたように首を傾げる。
「何がもったいないんだ?これは俺が勝手にやってることなのに」
「え……?」
「つまり、俺がしたいことをしてるだけ。俺のわがままに、少しだけ付き合ってくれないかな?」
真正面からそう言われてしまえば、もう何も言い返せなかった。戸惑いを抱えたまま立ち尽くしていると、ちょうど店員が戻ってくる。
「お待たせいたしました。こちら、よろしければご試着へどうぞ」
促されるまま試着室へと案内され、気づけば一人きりの空間に立っていた。