空に預けた恋を誓う〜エリートパイロットは約束の幼馴染を一途に愛しぬく〜
湯船から上がると、用意されていたバスタオルをゆっくりと取る。厚手でふかふかのそれは、包まれるだけでほっとするような心地よさがあった。
体を拭き終え、パジャマに袖を通す。シルク混のなめらかな生地がやさしく肌に寄り添い、鏡に映る自分は、上気した頬も相まってどこか別人のように見えた。
とくとくと弾む胸の音を意識しながら、仄香はそっと脱衣所の扉を開ける。
廊下を抜けてリビングに入ると、そこには柔らかな間接照明の下で、ゆったりとソファに腰を下ろした拓翔の姿があった。彼は仄香の気配に気づくと、手元のタブレットを置いてふわりと目を細める。
「ゆっくりできたか?」
「……うん。先にお風呂使わせてくれて、ありがとう」
「いいよ。それより仄香、こっちにおいで。髪を乾かしてあげる」
「えっ!い、いいよ、自分でできるし……」
「俺がやりたいんだ。いいだろ?」
そう言って彼は、隣の場所をぽんぽんと叩く。どこまでも甘やかな響きに抗う方法なんて知らなくて、仄香は誘われるまま、拓翔の隣へと腰を下ろした。
近づいた距離に、彼の清潔な香りがふわりと漂う。ドライヤーのスイッチが入ると、温かな風が濡れた髪を揺らした。
大きな手が髪を梳くたび、指先から淡いぬくもりが流れ込んでくる。慈しむようなその手つきに、思考がゆっくりと溶けていく。