気がついたら天才心臓外科医と婚約していました
私はスマホで、あの男と撮ったツーショット写真を映し、目を凝らした。
水も滴るいい男、とはこういう人のことをいうのだろう。
悔しいけれど、気がつくとこの写真を見入っている自分がいる。
とりあえず、ツーショット写真を撮っておいて良かった。
これで急場は切り抜けられるはずだ。
「都ちゃん!」
大声で名前を呼ばれ振り向くと、先輩カウンセラーの芳美先輩が、私の肩をぽんと叩いた。
「あ、芳美先輩。」
「都ちゃん、何度も呼んでるのに、全然気がつかないんだもの。そんなに集中して、何を見ていたの?」
芳美先輩が、私のスマホを覗き込んだ。