極上パイロットの一途な執愛
 このままじゃ、私が妊娠する可能性はゼロだ。

 ということは一年後、ご両親は蒼真さんに、ほかの女性と結婚するようにすすめるに違いない。

 妊娠できなければ、離婚……。

 蒼真さんとの結婚生活が終わることを想像するだけで、さみしさが込み上げる。

 そして私はようやく気付いた。
 私はいつの間にか、蒼真さんのことが好きになっていたんだ。

 強引な父のすすめで流されるように始まった結婚生活。
 男の人と暮らすなんて落ち着かないんじゃないかと不安に思っていたけれど、蒼真さんの優しさと気遣いのお陰で毎日がとても快適だった。

 顔を見るたびに見とれそうになるのも、名前を呼ばれるたびに鼓動が速くなるのも、蒼真さんが漫画のヒーローみたいにかっこいいからだろう、なんて思っていた。

 だけど本当は、蒼真さん自身に惹かれていたんだ。

 恋愛感情を自覚して、さらに胸が苦しくなる。

「……このまま離婚するなんていやだ」

 そうつぶやいて、顔を上げた。

 私が向かったのは、蒼真さんの寝室。ドアの前で息を吐き出し、勇気を出してノックする。

「はい」

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