極上パイロットの一途な執愛
「わかった。じゃあ、愛里は俺のベッドを使って。俺はリビングのソファで寝るから」

 そう言って寝室を出ていこうとする彼を慌てて引き止める。

「ま、待ってください……っ。それじゃ意味がないです!」
「意味がない?」
「だから、その……。蒼真さんと一緒のベッドで寝たいんです」

 その言葉を口にした瞬間、蒼真さんの表情が固まった。いつも冷静な彼の瞳に、明らかな驚きの色が浮かぶ。

 でもそれは一瞬で、彼はすぐに落ち着きを取り戻し、優しい口調で私に問いかけた。

「そんなことを言い出すなんて、愛里らしくないけど。なにかあった?」

 私を傷つけないように、慎重に言葉を選んでいるのが伝わってきた。でもその気遣いが、逆に胸を苦しくさせる。

「だって、一年って期限が……」

 あせりと動揺でそう口走ると、蒼真さんが目を見開いた。

「一年?」
「ええと、そのっ」

 一年経っても赤ちゃんができなかったら離婚という話は、私が勝手に盗み聞きしてしまった内容だ。

 この話を蒼真さんに伝えていいのかわからなくて、視線をそらしながら口ごもる。
 そんな私を見て、蒼真さんが静かに息を吐き出した。

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