極上パイロットの一途な執愛
「お義母さんが言ってただろ。愛里は昔から、部屋で漫画ばかり読んでいて、少女漫画に出てくる王子様みたいなヒーローに憧れてたって」

 たしかに母にその話を暴露されたけど。

「そ、それは、昔の話だって言いましたよねっ?」
「誤魔化したつもりだったのかもしれないけど、明らかに嘘をついてるってわかったし、マンションで暮らしているときに愛里の部屋からじたばたする音とか、感情を押し殺すような声が聞こえていたからね。きっと漫画を読んで興奮してるんだろうなぁって思ってたよ」

 にっこりと笑いかけられ、頬から火が噴き出しそうになる。

 完璧に隠し通していたつもりだったのに……っ。

「それに、空港で熱心に漫画を読む愛里を見かけたこともあったし」
「嘘っ! いつですかっ?」
「愛里が旅客部に配属されてすぐの頃かな。仕事中はまだ職場に慣れていなくて表情の硬かった愛里が、スマホで漫画を読んでいるときはキラキラ目を輝かせて夢中になっていたからよく覚えてる」

 まさか、そんなところを見られてたなんて。

「恥ずかしすぎて逃げ出したいです……!」

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